助動詞としての do の使い方

前回、do の意味について説明しました。今回は、助動詞として do の使い方について説明します。この do は適切な日本語の訳語がないと思います。でも、理解に問題はないと思います。主に疑問文と否定文で使われますが、はっきりとした例外が1つあります。

活用表

まず、疑問文で助動詞の do の使い方を見てみましょう。

肯定文で do は基本的に使われませんが、疑問文のときに do はよく使われます。次の例文を比べてみましょう。

I wanna go.
行きたい。

もしこの例文を疑問文にするなら、文頭に do を置くだけです。あまり使わない言葉になりますが、ま、独り言を言っているということにしましょう。

Hmm… Do I want to go?
うーん、(私は) 行きたい？

ほとんどの場合、do は他の人に尋ねるために使われます。前述のように現在形では主語によって do は形式が2つあります。

Do you wanna go too?
あなたも行きたい？

Does Jacob wanna go?
ジェイコブは行きたがっていますか?

前の例文を肯定文にすると、want に3単現の s が加わります。なぜなら、2単現の s は最初の活用語につくからです。例えば、前の例文では最初の動詞は do なので、does になります。次の文では、最初の動詞は want なので、wants になります。

Jacob wants to go too.
ジェイコブも行きたがっている。

従属節がある場合でも、do を1回だけ使います。

Do you know if Jacob wants to go too?
ジェイコブも行きたいかわかる？

この例文で wants が使われたことに気づきましたか？従属節では肯定文の形式が使われているので、wants が使われます。過去形は動詞の活用は1つしかないので、簡単です。do の過去形は did です。

Did you like the movie?
この映画が好きだった？

Did Jacob like the movie?
ジェイコブはその映画が好きだった？

最後に、疑問詞と do を使う場合、疑問詞は do の前に置きます。

When do you wanna go?
いつ出かけたい？

What does Jacob think?
ジェイコブはどう思うって？

What did he want?
彼は何が欲しかった？

ポイント:
疑問文にはよく do が使われますが、疑問文だからといって do が必ず使われるとは限りません。be の動詞を使った疑問文では do は使われません。

What time is it?
今何時？

完了形の疑問文でも使われません。

Have you taken your break yet?
(仕事中に) もう休憩しましたか？

そして、未来形の疑問文でも使われません。

Are you going to go to the store tomorrow?
明日、店に行くつもり？

では、否定文での助動詞としての do の使い方を見てみましょう。

do not (don’t) は否定文にするためによく使われます。動詞の前に置きます。

I don’t wanna go.
私は行きたくない。

Jacob doesn’t want to go.
ジェイコブは行きたくない。

ほとんどの場合、短縮形が使われます。短縮形を使わずに　do not か does not を使う場合、強い否定のニュアンスが出ます。

I do not want to go.
本当に行きたくない。

Jacob does not want to go.
本当にジェイコブは行きたくない。

この do は肯定文で使えます。そうすると、do が修飾される動詞を強調します。ほとんどの場合、否定文への応答として使われます。

A: You don’t wanna go?
B: No, I do wanna go, but I don’t have time.
A: あなたは行きたくないの？
B: いいえ、行きたいけど、時間がない。