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英語の数量詞と不可算名詞の複雑さ

今回は、数量詞と不可算名詞について少し説明します。普通、不可算名詞は数を表す言葉と一緒に使えませんが、数量詞を使って、定量化できる不可算名詞があります。しかし、不可算名詞によっては使える数量詞が異なることがあります。数量詞と一緒に使うときにも、不可算名詞の形は変わりません。そして、数量詞と一緒に使えない不可算名詞もあります。

可算名詞と不可算名詞は区別しにくいです。

例えば、時間という意味の time は不可算名詞ですが、time には可算名詞もあります。~回という意味の time も、~倍という意味の time も可算です。次の3つの言葉はよく似ていますが、それぞれが全く違う意味と使い方を持っています。

言葉 意味 形式 複数形
glass コップ 可算 glasses
glass ガラス 不可算 なし
glasses 眼鏡 不可算 なし

コップという意味の glass は可算名詞なので、普通の文法規則に従います。単数形も複数形もあって、a(n) という冠詞と一緒に使えます。

I’ll have a glass of water please.
水を1杯ください。

I’ve heard that it’s good to drink at least eight glasses of water a day.
少なくとも1日にコップ8杯の水を飲むのは良いと聞いたことがある。

不可算名詞は単数も複数もないので、 a(n) と一緒に使えません。不可算名詞は単数名詞として扱うことも、複数名詞として扱うこともあります。ガラスという意味の glass の場合、単数名詞の規則に従います。そのため、次の例文では is が使われます。

This bottle is made of glass, so it is very fragile.
このボトルはガラス製なので、とても壊れやすい。

眼鏡という意味の glasses は複数名詞の規則に従うので、次の例文では are が使われます。

My glasses are dirty.
私の眼鏡は汚い。

次に、数量詞と一緒に使える不可算名詞を見てみましょう。

ガラスという意味の glass と眼鏡という意味の glasses は共に不可算ですが、数量詞と一緒に使えます。この場合の glass は sheet という数量詞と一緒に使えます。その場合でも、glass の形は変わりません。

I bought three sheets of glass at the store.
店でガラス板を3枚買った。

I bought three glass at the store.【誤】
I bought three glasses at the store.【誤】

可算の数量詞は普通の文法規則に従います。上記の例文では sheet の複数形が使われていますが、単数形の場合もあります。

I bought a sheet of glass at the store.
店でガラス板を1枚買った。

同様に、眼鏡という意味の glasses は数量詞と一緒に使えます。でも、glasses は sheet と一緒に使いません。glasses の場合、pair が使われます。

I have two pairs of glasses.
眼鏡を2つ持っている。

1つの眼鏡だけについて話しているときにも、pair が使えます。でも、glasses だけでも構いません。

I need to get new glasses.
I need to get a new pair of glasses.
新しい眼鏡を買う必要がある。

抽象的な不可算名詞の規則は少し違います。

多くの不可算は抽象名詞であり、数量詞と一緒には使えません。抽象名詞は見えないので、数えることができません。しかし、量を表す数量詞と一緒に使うことがあります。

I don’t have a lot of time.
時間はあまりない。

a lot of という表現は数量詞ですが、数を表しません。数を表さないので、どれぐらいの時間があるかあまりはっきりしていません。