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theとa, anの意味と使い方

今回は、よく尋ねられる a, an, the について説明します。英語を習っている人が冠詞の使い方で苦労しているのをよく見かけます。日本人にとってこれらの言葉はとても難しいようです。ネイティブは考えることなく a, an, the を使うので、説明することも同様に大変です。私の説明がお役に立てば幸いです。でも、質問があれば、ぜひしてください!

まず、a と an を見てみましょう。

a と an は不特定の単数名詞と一緒に使われます。複数名詞とも不可算名詞とも一緒に使われません。語っていることについて聞き手が知らないときに a か an が使われます。また、話し手が初めてそのことについて触れるときも用いられます。

I saw a white dog on my way to work.
仕事に行く途中で白い犬を見た。

a は不特定の可算名詞に使わるので、もし a の代わりに the を使えば、聞き手は「どの白い犬について話しているのだろう?」と思うでしょう。次の例文で a はペンを特に指定していないことを意味します

Can I borrow a pen?
ペンを貸してくれない?

an は母音で始まる可算名詞に用いられます。

I saw an elephant at the zoo.
動物園で象を (1匹) 見た。

a と an と違って、the は対象の名詞が特定されていることを表します。

語っていることが聞き手にとって明らかな場合にも、また、以前仄めかしたことについて話す場合にも、使われます。

以下の例文では the が用いられます。なぜなら、この場合、話し手がどのドアであるかは、明らかにされているはずです。

Close the door.
(その) ドアを閉めて。

もし、the ではなく a を用いた場合、どれでもいいからドアを閉めてという意味になります。そのため、英語のネイティブにはおかしく聞こえます。

Close a door.
(どれでもいいから) ドアを閉めて。

Close a door. どれでもいいからドアを閉めて。

a や an と違って、the は複数名詞と一緒に使えます。Close the door. という文の door を複数にすると、「(ある範囲の)すべてのドアを閉めて」という意味になります。

Close the doors.
(すべての)ドアを閉めて。

以下の例文では以前に話したことのある本を示しているので、the が用いられます。基本的に関係詞節に修飾されるときは、その名詞の前に the か指示代名詞が必要です。次の例文で関係詞節は赤にしておきました。

I really like the book you lent me.
あなたが貸してくれたが大好き。

I lost the pen you lent me…
(1つだけの) あなたが貸してくれたペンを失くしました・・・

I lost all of the pens you lent me.
すべてのあなたが貸してくれたペンを失くしました・・・

不可算名詞の具体例を言い表すときも、the が用いられます。

The music they play at work is annoying.
会社で流れる音楽はうるさい。

基本的に the なしでは関係詞節を使うことはできません。ニュアンスがかなり異なります。もしくは、不可算名詞と共に用いた場合には、その物について一般的に話しています。

例えば、

Music is annoying.
音楽とはうるさいものです。